北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2018】Cusumano "Disueri" Nero d'Avola 2018

 
ディズエーリ ネロ ダヴォラ 2018 クズマーノ
 
 このワインは、前回飲んでちょっとびっくりしてしまった、シチリア産のネロ・ダヴォラ。ネロ・ダヴォラはシチリアの土着品種だけど、最近は他所でも少々つくられているとのこと。ともあれ、このワインは手堅いリピート品候補として二度目の登板(前回はこちら)。
 
 見た目は、黒々としたワインレッドで、この品種としてはカラースペクトルが青色がかっていない、ちょうど紫色といった色調。香りは、チョコレートにトーンの高い梅香を混ぜ合わせたような、鼻息の荒いやつがくる。それでいて、このワインには森の下草みたいな雰囲気も伴っていてなかなかに凝っている。
 
 口に運ぶと、ぎゅーっと梅系の甘酸っぱさが来るのだけど、ちょっとこしあんみたいなざらっとした口当たり。でもって、梅の酸味が舌の上にしっかりと残って、それが飲み干した後も余韻となって残る。前回はざらっとした口当たりとは書いてないけれども、今回はタンニンがどうこうというより、こしあん。果実エキスが濃いというか、ワインにぺらぺらしたところがなくて飲みごたえも十分にある。この価格帯としては手を抜かず、楽しみ甲斐があちこちにある良いワイン。
 
※二日目。なんと、草食動物の排泄物のような、それかキノコとかそっち方面のような、すごい香りが来た!口当たりは初日よりマイルドながら、香りがとにかくすんごい。この価格帯のワインでこういう雰囲気なのは瞠目に値する。すばらしいです。