北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2503】Alpha Zeta Soave 2022

 
アルファゼータ ガルガネガ 現行
 
このワインは、イタリア北東部ヴェネトでCPの高いワインをつくっているアルファゼータの品。そのソアーヴェ(注:クラシコではない)とは初対面。このソアーヴェをつくっている品種であるガルガネガ種を、アルファゼータは独立して作っている。わざわざソアーヴェを名乗って区別しているのはどう違うんだろう?
 
まず見た目。緑色がかった薄い白ワインの色だ。ピュリニーモンラッシェなどと比べて明らかに薄く、緑がかっている。香りは、台所洗剤系のやつが控えめにきて、その香りはフルーティーというよりグリーンな感じだ。口に運んでみると、なんとも爽やかな飲み心地だ。そして味の輪郭がぼんやりとしていて、滲んだ水彩画のよう。こういうワインは、アルザスならシルヴァネール種、ヨーロッパならピノ・ブランなんかに近く、くっきりしていれば良いとか、メリハリやすごみがあればいいってものでなく、やさしい飲み口、幾らでも飲め、魚料理やシーフードパスタなんかに合っていればそれで良し、な感じだ。実際、このワインはシーフードパスタソースを作るのに使われ、それにあわせていただいたけれども必要十分って感じ。より高級なソアーヴェクラシコに比べればかったるい感はあるけれど、これはただのソアーヴェなのでいいんじゃないかと思う。 同社のガルガネガと比較すると、こちらのほうが植物質が強く、あちらのほうが鉱物質(というかラムネっぽい飲み心地?)が強い印象を受けた。ウェブサイトで品種を調べると、なんとこちらもガルガネガ種100%、産地と製法が少し違うだけなんだという。