北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2516】Telmo Rodriguez ”Pegaso Zeta” Vino de Garnacha 2020

 
ペガソ・ゼータ [2019] テルモ・ロドリゲス
 
このワインは、テルモ・ロドリゲスが作っているおいしかった赤ワイン「ゼータ」。前回、7月に飲んだ時はバランスの良さからびっくりさせられた。今回はどうだろう?
 
まず見た目。ガルナッチャ(グルナッシュ)でできているというけど、最近のピノ・ノワールよりも薄い色じゃないかと。ややオレンジ色がかった、透明感のあるカラーだ。香りには、おしることアセロラ、それと土っぽさがある。高いブルゴーニュグラスを使っていないからかもだけど、今回は揮発臭、照り照りとしたにおいが強い。それと青竹みたいなにおいも?
 
口に運んでみると、あまいおしるこから入って、苦みがたっぷり。あっこれはアルカリ土類金属的、前回と同じくクリュ・ボジョレーのモルゴンみたいなやつだ。苦み、亜鉛、そういう言葉を連想させる風味が口のなかでくるくる。一杯目から面白く、飲み心地も良い。今回はあまりキノコはイメージしなかったけれども、後半、ブランデーよりも葡萄っぽい、なんだか葡萄精気パワーがこみ上げてきて圧倒される。ワーオ素晴らしい体験。高級ブルゴーニュや超熟成ボルドーには及ばないにせよ、多彩さと強いインパクトを伴った優れたワインだった。これは、価格帯から連想される味ではない。