北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2519】Chateau Blaignan Medoc 2013

 
シャトー ブレイニャン クリュ ブルジョワ 2013
 
このワインは、メドックAOCに相当するブルジョワ級のワイン、で2013年と10年前のヴィンテージ。このクラスで10年経ったワインをいただく機会はあまりないので、ちょっと興味のある対峙。ちなみに2013年はボルドーでは作柄があまり良くなかったとされている。
 
抜栓の段階でまずいい予感。コルクの裏がカシス色でとてもきれい、しかも酒石酸の結晶がキラキラと輝いている。肝心なワインの色合いはかなり茶色がかっている。腐葉土系の赤茶色さがあって年季を感じさせる。香りは、ミルキーさを伴う果実の香りにほんのりとフェノール系化合物、うまくやればメロンみたいな香りがよぎる。べっこう飴みたいなのもあるかもしれない。それと漆喰。なんだかえらくうまそうだ。
 
口に運んでみると、これぞ、ボルドーカベルネソーヴィニヨン系ワインといった、穏やかで落ち着いた飲み心地。メロン転じて少し草っぽい、いやピーマンっぽいと感じる場面もあるけど、それもまたいい。タンニンもまあまあこなれていて、なによりワインの飲み口がとてもなめらか。草っぽさがミルキーさに溶け込み、ちょっと変といえば変かもだけど、はずれヴィンテージのあんまり高くないボルドーあるあるな感じだし、私ゃ嫌いじゃないです。酸味も意外にしっかりしていて、よきかなよきかな。