北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2532】Santero Pinot Chardonnay Spumante (N.V.)

 
サンテロ ピノ・シャルドネ・スプマンテ NV
 
これは、イタリアはピエモンテ州で大量生産されているサンテロ社のベーシックなスプマンテ。今日はシャンパン互換系のしっかりスパークリングでなく、スプマンテが飲みたかったのでこいつが登場するのがお似合いだ。
 
グラスに注いでみると、薄レモン色でスプマンテらしさがある。泡は、注ぎたてこそ盛んだったけれども、まもなく微炭酸になってしまうからそれほどでもない。それでも香りはすがすがしく、少しラムネっぽさを伴う青々としたシトラスがやってきた。
 
口に運んでみると、グレープフルーツジュース、というよりオレンジジュース寄りのグレープフルーツジュースといった果実味のじっくりと。じゃあオレンジジュースに例えるべきかといったら、やっぱり苦みがちゃんとあるのでグレープフルーツジュースっぽさが否定しきれない。前回、2019年に飲んだ品と比較すると、ぜんぜん違ったつくりで、ヴィンテージの問題だけでなく作風を変えてきたのでは? とも思う。前回は八朔に例えるようなドライな飲み物とみているけど、今回はまったくそんな感じではない。若干飲み飽きる性質はあるにせよ、コスパに優れたスプマンテだし、そのスプマンテのなかでは「かったるさ」の度合いの軽い品だと思う。