北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2560】Luigi Righetti "Capitel de Roari" Amarone della Valpolicella 2017

 
アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラシコ カピテル デ ロアリ ルイジ リゲッティ
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
めちゃくちゃ久しぶりのルイジ・リゲッティのアマローネ。これは少し格上のロアリさんで、ロアリさんと対峙するのはなんと3年半ぶり。「サラリーマンのロマネコンティ」という言葉があるけれど、このアマローネはイタリア産だから「さしずめサラリーマンのクインタレッリ」とかって言えばいいんですか? わからないけれども毎回大変おいしいので楽しみにしつつ抜栓。
 
まずグラスに注いで色をチェック。赤茶色の黒ずんだ液体で透明度はきわめて低い。濃い赤ワインは数あれど、ここまで黒ずんで不透明なものはあまりないと思う。香りは、チョコレートとローソク、それからこれは苔だろうか。少し胡椒のようなスパイシーな雰囲気も伴っている。
 
口をつけると、甘さと苦みがふわぁっと襲ってきてアマローネ! な感じだ。でも今回のこのボトル、あまり苦みが強くなく、甘味にやや重心が置かれている印象を受ける。さすがにアルコールが強い。でもしばらく飲み進めるとじわじわーっと苦みが前に出てきて、鉄のような雄々しさ、甘さのうちに漢方のような風味もよぎる。これ、3年半前に書いたコメントによく似ている。やっぱりそういう印象を受けるワインなのだろう。そして難しいところがなく、リラックスした気持ちで飲めるのも今回も同じ。芸術的なアマローネ、凝ったアマローネではないけれども、ゆったりした気持ちで飲むならこのアマローネで十分。
 
※翌々日になると、ちょっと甘さが強まって、でも漢方みたいな面白い風味がちょっと弱くなってしまった。初日のほうがこのボトルは面白かった。