北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【0193】Gravner Bianco Breg Anforor 2002

 
グラヴナー ビアンコ・ブレッグ”アンフォラ”
 
 イタリア北東部には変わったワインを創ると噂の人が何人かいるけど、グラヴナーさんもその一人。普段高価なグラヴナーが2002年産とはいえ4800円で売られているのを近所の酒屋で発見し、釣られて購入してしまったのが今回の品*1
 
 グラスに注ぐと、色は完全にオレンジ色、やや不透明感を伴っている。これが白ワイン?という感じで、見ようによってはデザートワインに近いようにもみえなくもない。匂いが不思議。甘くて揮発性の強い、けれども甘ったるくも無く、「背筋がまっすぐ」と言いたくなるような匂い。アーモンドや胡椒や灯油のような感触もかなり強く伴っている。
 
 口に運ぶと…入り口でウッと来るほどオイリー。ものすごく分厚い味が舌の上にじっくりと居座って、ゆっくり減衰していく。匂いはますます凄まじく、木のような匂いがグラスからもうもうと立ち上ってくる。酸味は、一応無いことは無いけれども、分厚さと匂いと風味に気を取られてあんまり意識に入ってこない。
 
 二杯目にうつると、強烈なスパイスの匂いと干しアンズのような甘みが混入。これだけゴテゴテと味と香りがひしめいているのに、意外とガチャガチャしておらず、後味の引きもいい。おつまみに用意したロモ・イベリコ、パルメジャーノ、新ジャガとソーセージのチーズ焼きともちょうど釣り合っている。後半になってくると、ますます干した果物みたいな香りが強まり神妙な方向へ。うわぁ。2002年でこれですか。もっといいヴィンテージのやつなら、さらに良い結果になると期待。
 

*1:リンク先はもうちょっと値段が高く、ホリデーセール品らしい