北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【1839】(株)岩の原葡萄園 深雪花 (N.V.)

 
岩の原葡萄園 深雪花
 
 このワインは新潟県上越市でつくられているという、日本産白ワイン。シャルドネに独自の品種を混ぜてつくられているとのこと、一体どういう味がするのか見当がつかない。
 
 まず、色。かなりグリーンがかって薄い白ワイン色。このグリーンっぽさが目を惹く。面白そうじゃないか。香りを点検すると、なんとリンゴとスイカズラ系の花の香りがどーんと来る。あとは藤の花、そういうのを連想させる。すごい花っぽい香りが強くてシャルドネ離れしている。ある部分では、カンパーニャ州の土着品種、グレコやフィアーノのスイカズラ系をパワーアップさせたようなところも。
 
 口に含むと、えらく水っぽいしゃばしゃばとしたワインながら、例の花のフレーバーが染み渡るようで悪くない。このしゃばしゃばっぷり、安イタリア白ワインに匹敵するのだけど、香りのおかげで繊細なところで飲めるレベルにまとまっている。酸味は、このワインに似合いの強度、ソアーヴェ系ぐらい。でもソアーヴェと違って花のフレーバーが命といった感じ。