北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2169】Dominique Laurent Chorey-les-Beaune Vieilles Vignes 2017

 
ドミニク・ローラン ショレ・レ・ボーヌ ヴィエーユ・ヴィーニュ [2017]
 
このワインは、ショレ・レ・ボーヌというブルゴーニュ(のコート・ドール)のなかでも目立たないエリアでつくられたワイン。作り手はドミニクローラン、これもあまり縁のあった作り手とはいえない。ワイン詰め合わせセットは、こういう自分じゃ買わないワインの出会えるのがいいところだけど、はたして飲んで楽しいワインだろうか。
 
まず見た目。若いブルゴーニュ赤らしい、あまり赤茶色がかっていない、かなり「紫」に近いカラースペクトル。濃さは、ピノ・ノワールとしてはやや濃い部類かもしれない。香りは、初手から雨の日の森の香りがむんむんと。黒系果実の香りもおずおずと漂ってきている。
 
口に運んでみると、タンニンがかなりがっさがっさと自己主張している。甘さは控えめだけど、舌の真ん中から奥にかけて鋭い酸味が滑り降りていく。ん?想像していたよりも和めるワインじゃないぞ? それとアルコールの鼻息が思ったよりも荒い。でも、そう感じたのは最初の10分くらいで、たちまち和やかな飲み心地の、甘酸っぱい飲み物へと変貌した。森の香りと甘酸っぱさがちょうど良い調和を示して親しみやすい飲み物だ。より高級なブルゴーニュに比べてすごくないかもしれないけど、おおらかで、威張った感じのない、たいへん親しみやすいワインだった。ドミニクローランの評価++。終盤に、久しぶりにブルゴーニュ公式日本語サイトを見に行ってショレ・レ・ボーヌの項目を読んだけど、まさに項目に書かれているとおりのワインだった。
 
※翌日も、おおらかで森の香りと甘酸っぱさのしっかりした、リラックスして飲める&とても気持ちの良いワインだった。