北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2396】Fonterutoli Chianti Classico 2017

 
フォンテルートリ キアンティクラシコ
※リンク先はヴィンテージが異なります
 
このワインは、トスカーナ地方はフォンテルートリが手掛けているキアンティクラシコ。これを、例によって「若干の温度変化のある冷暗所」で3年ほど保存してみた品で、この冷暗所の機能を見極めるために用意されたワインのひとつ。果たして、無事に過ごせていただろうか。
 
まず色。赤茶けた、レンガを濃くしたような色合いのワインレッドで、これはキアンティクラシコとよく合っている。香りは、初手ではまだ冷えていたのか乏しかったけれども、手のひらで温めるとスミレ系の、キアンティクラシコに期待する香りがほのかに漂ってくる。
 
で、口に運ぶとこれが濃厚。まさにスミレ系の香りに、凝縮した、鉄っぽさを伴ったサンジョベーゼの風味が堂々と。舌触りにはざらつきがあり、キアンティクラシコのなかでは集中力があり、だらしないところがない。それでいて果実味は甘酸っぱさすら伴っていてワインがやせているとか愛嬌がないとは感じない。香りも、単なるスミレではなく森の下草のような香りが伴い、血っぽさも相まって良い。男性的で鼻息の荒いワインなんだけど、集中もしていて、ざらっとしているけれども口に引っかかるところもない。良いのではないかと思う。
 
※翌日は、もう少し果実味のウエイトの大きい感じになり、柔らかみが伴ったと感じる。これも飲み心地が良く、肉料理との相性は言わずもがな。もっと熟成させてみたらどうなるんだろうと思ったりした。