北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2340】Josef Biffar Sekthaus Biffar Rose Brut (N.V.)


  
このワインは、ドイツはプファルツでつくられているスパークリングワインであるゼクトの、ロゼ版。で、購入先によれば10年熟成のピノ・ノワールロゼなんだとか。詳しいところを読むと瓶内熟成最低8年とのこと。そりゃまたえらい時間をかけていることだ。こうした口上のロゼスパークリング、特にドイツ産がどんなものなのか見当もつかないけれど、とにかくやってみましょう。
 
まずグラスへ。うっすらと桜色をしていて、細かな泡がこもこもとこみあげてくる。香りは……それほど強くないと思いきや、いや、「和菓子にコーティングされた金柑」といったような香りがある。
 
口に運ぶと、うっ! 金柑! 柑橘は柑橘でも、ロゼらしい金柑寄りのやつが押し寄せてくる。でもさっきの和菓子に関連するような、ほんのりとした甘いニュアンス(桜餅の皮の風味をもうちょっとうすくしたような)を伴っている。酸味はあるけれどもそこまで顕著でなく、なるほどピノ・ノワールっぽい、ロゼとブランドノワールの中間みたいな風味が感じられる。その後もだいたい飲みよいロゼではあるんだけど、ちょっと単調ではあったかもしれない。夏なので、ざくざくと飲んでしまった。