北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2391】Graham Beck Brut Blanc de Blancs 2017

 
グラハムベック ブリュット ブランドブラン 2017
 
このワインは、グラハムベックのブランドブラン。2021年の夏に2016ヴィンテージのものを飲んだことがあり、その時も評価は高かった。今度はどうだろう。
  
まず色。前回もそうだけど、かなり山吹色っぽいのがこの品の特徴。でもって、細かな泡がどんどん湧き上がっている。香りはあまりわからない。くしゃみをした直後だからかもしれない。心躍るほどでないのは確かだ。
 
口に運んでみると、これは苦みと酸味のしっかりしたスパークリング。口のなか全体に、青りんごの、リンゴ酸だぜって酸味がばばーんと広がるより先に、このワインの苦みが音を立ててやってくるかのようだ。泡はのどごしが良く、それでいて苦みを伴っているので(ビールでいうならスーパードライ風の)ライトな感じには流れない。高騰の続くプレステージシャンパンたちに比較すると舌ざわりやきめの細かさではさすがに劣る。でも、そういった点に目をつむれば漬物系シャンパンとしてたいへんよくできた品だ。
 
※翌日、微炭酸覚悟で残りを飲んだ。こちらは花畑みたいな香りがすがすがしく、初日の重たい苦み重視からもう少し軽いところでまとまったワインに。ニュニュっとした甘味がこちらでは目立つ。ぷつぷつとした微炭酸も気持ち良く、案外いけるほうかも。一日で飲み切れなくてもぜんぜんOK。この場合、表情が変わるのもまた良し。