北極の葡萄園

呑んだワインをひたすら記録しています。

【2145】Palvin Campagna Rosso IGP (N.V.)

 
カンパーニア ロッソ/フェデリチャーネ
 
このワインは、以前に飲んだ白ワインがぜんぜんダメだったメーカーの赤ワイン。あのときは弁護のしようがない、良くない風味があった。今回はその赤ワイン版で、どきどきしている。知らないメーカーの赤白ワインを同時に買うなんてすべきじゃなかった。うーん、こわい消化試合だ。でも抜栓。
 
まず見た目。まずまず黒々と帆透明で、ややカラースペクトルは青に近い。というか赤黒いワインというには「紫色」の色彩が混じっているとみえる。香りは、カベルネソーヴィニヨンから煙突っぽい香りを除去したような雰囲気(このとき、イカを焼くにおいが混じってきたのでここからはわからない)。
 
口に含むとまずまず穏やかな口当たりで、酸味ほどほど、タンニンやさしめで飲み干しやすい。同名のBianco(白ワイン)が変な風味がしたのに比べると、こいつは穏当な風味でホッとした。後味に、ほんのりとした甘味があるのも助かる。あとはこのやさしい感じがどこまで続くか、だ。
 
ところが1時間もしないうちに、ワインから変なにおいがするようになった。肯定的にみれば、土臭さ、野良臭さともとれるのだけど、何か引っかかるような、合成樹脂のような奇妙なにおいを伴っている。このときの赤ワインの生臭さを思い出すような気配がある。このワイン、もしかして変なワインコンサルの入れ知恵でいじくりまわされているのではないだろうか、などと疑いたくなるような、へんなやつ。口当たりは穏やかで、だいたいは飲みやすいんだけど、この変なにおいがどうも好きになれない。半分以上残して明日へ。
 
※二日目。あの変なにおいがだいたい落ちて、もっと普通の赤ワインがあらわになってきた。こうなると、飲みやすく扱いやすいデイリー赤ワインになる。が、初日のあれがどうにも受け入れがたいのでリピートはなし。